新・プーケットで遊ぼう  旅行情報ブログ

プーケットをより楽しむために、お役立て下さい

タイフア博物館

先週、ガイドブックの発行のお知らせをしましたが、
本のキャパは決まっているので、取材をしたたくさんの情報から
本当にぎゅーーっと要点を濃縮して載せています。

あれもこれも、もっと書きたかった・・・というネタや、
ボツになってしまった写真は、マガジンやブログのほうで
アップしていくつもりです。

取材の中で一番時間をかけたのが、オールドタウンの文化と歴史に
ついてですが、華僑の末裔の方にインタビューをしたり、
歴史研究家の方とお話をさせてもらったり、タイフア博物館の展示
されている内容と照らし合わせて総合して、まとめました。

 

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タイフア博物館は、以前は学校であったということは知られていますが、
タイフアスクールという名前で使用されていたのは、1934年の建設以来
ほんの数年だったんですね。1939年より第二次世界大戦が起こったことも
関係しているようです。

 

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戦後は名前を変えて、中国語の専門学校として使われたり、プーケット華僑
アソシエーションの本部として使われたりもしたようです。

博物館の一階は、まず吹き抜けの広間になっていて、真ん中にピアノが
あります。ピアノの脇には当時の写真や楽譜が飾られています。
楽譜は、現在のものとは違い、珍しい漢字表記の楽譜になっています。

 

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博物館の進む順番は、広間から番号に沿って右手側に進んでいきます。
右手側は、オールドタウンを中心とした華僑文化の紹介がまとめてあります。


まず、プーケットタウンにある、オールドタウンのシノヨーロピアン
マンション(ショップハウスではなく、一軒家の立派な建物は、
「マンション」と呼ぶようです)の分布図があります。

 

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ショップハウスの構造が模型でわかりやすく展示してあるものもあります。

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建物の横幅は狭いのですが

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縦に長い造りが、断面図で見れて面白いです。

 

タラン通りに並んでいるような、一階がお店で二階・三階が住居の
ショップハウスは、ペナンやシンガポールからプーケットに伝わりました。
プーケットにシノポルトギュースが伝来した年表が、ペナン、シンガポール
と並んでわかりやすく解説されています。

 

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華僑の食文化については、木の蓋を開けると料理の写真が出てくるという
展示になっています。料理の紹介や、オールドタウン周辺で、
プーケット華僑の伝統料理が食べれるお店の地図盤が置いてあります。
有名店が目白押しなので、要チェックです。

 

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場所をメモして博物館見学の後、ランチなどの候補にしてもいいと思います。

 

食文化以外にも、冠婚葬祭について、華僑の一生にまつわる文化が
紹介されています。

二階にあがると、また小部屋がいくつかあり、移民の歴史が詳しく
壁に展示されています。
中国のどの地方から、どれくらいの人が、どんな役職で来たのか、
当時の仕事の契約書(履歴書みたいなもの)があり、とてもリアル。
マフィアについて、コミュニティーやアソシエーションの歩みにも
触れています。

 

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二階の奥のほうの部屋には、移民の中でも歴史的に重要な位置にあった
人々を詳しく解説しています。
また、タイフアスクールの歴史についても二階に詳しく書かれていました。

 

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二階から、今度は入り口の左側に向かって降りていくと、こちらは
錫鉱山と錫産業についての展示がメインになります。
当時の錫採掘の写真や絵画がありますが、過酷な労働を伺わせました。
電気なんてないので、移動は徒歩だし、船だし、採掘も機械ではなく
人力だし。ヤク中みたいなおじいさんの蝋人形がリアルすぎです。

 

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左側の部屋には、学校の教室の様子を残した部屋もありました。
タイプライター、楽器、教科書、図書などが保管されています。
大きく引き伸ばした当時の先生と生徒の写真などもあります。

 

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また、娯楽や、服飾文化、シノヨーロッパ建築についての解説も
こちらのスペースにぎっしりと書かれています。

 

簡単にでも、歴史が頭に入っていると、オールドタウンを
観光した時に、この建築がいつ頃たてられたのかとかわかり、
より楽しめるのではないかと思います。

建物の内部を見るだけでも楽しめると思いますので、まずオールドタウンに
来たら、タイフア博物館にどうぞ。

 

Thaihua Museum
28 Krabi, Tambon Talat Nuea, Mueang Phuket District, Phuket 83000
営業時間:9時00分~17時00分
入場料;200バーツ