プーケットタウンのオールドタウンには、
シノポルトギュースという中国とポルトガル様式の建物が多くあります。
タラン通りなどは、まさにその建物をお土産やさんやカフェにして
商売をしているところが集まっています。
洋館ファンや、古いお屋敷ファンの方だったら、
ゆっくりお家の中を見てみたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にはやはり、シンプラチャーハウスの見学がお勧めです。
100年以上の歴史を持つ建物で、タイ政府官公庁から
プーケットの観光スポットとして紹介されています。
1903年に建てられたというのですから、116年前になります。
この家を建てた、プラティタック シンプラチャー氏(中国名Tan ma Siang氏)
は1883年に生まれ。
この家を建てられたとき、わずか20歳!
この方のお父様のTan Niaw Yee氏は、福建省の軍人だったようですが、
タイに移り住み、錫の仕事を始めたそうです。
ということで、シンプラチャーハウスは、二世の建てた、錫御殿といったところでしょうか。
その頃プーケットは錫が取れて、パトンに近いカトゥーという
エリアなども錫高山があったんですね。
天然資源に恵まれたプーケットは、その頃とても豊かで、
貿易も盛んだったということです。
今観光地となっているオールドタウンは、その時代に土台が
作られました。未来都市のようなものを作りたいという
思いがこめられていたのではないかと思います。
中国語で、「アンモーラウ」と呼ばれるこの家は、
西洋式という意味を持っています。
とはいえ、完全西洋というわけではなく、中国スタイルが混じった
独自のオリエンタルの香りのする西洋装飾ですね。
外国から持ち込んだ資材で飾られた部分もあります。
シノポルトギュースの家の真ん中には、井戸や水を張った
吹き抜けのスペースが置かれています。
ここに風が入り込み、家の中に涼しい風がまわるように
計算されて作られているということです。
シンプラチャーハウスのこの中央部分は、とても美しいです。
またこの家の中でのみどころのひとつ、映画「プラトーン」で知られる
オリーバーストーン監督のサインがあります。
1993年に公開された英語で、「天と地(Heaven and Earth)」
という映画の、撮影場所にシンプラチャーハウスが使われています。
目立たないところにあるので、お見逃しなく!
ベッドルームやキッチンなど、生活の様子を思い描くことができる
貴重な場所です。
当時の衣装の展示などもあります。
このおうちの4代目になる方が2004年にお亡くなりになってから
シンプラチャー家の跡継ぎはなく、この家は寄付により運営されているようです。
Chinpracha House
98 Krabi Road Taladnua Muang Phuket 83000
TEL:076-211281 076-211167
入場料(2013年1月現在) 大人150バーツ
小さい子供は無料
オープン:午前8時から午後4時。
当社の島内観光Bコースでも、シンプラチャーハウス見学は
含まれております。
Chinpracha House チンプラチャーハウス プーケット